《Q129》 BTM12-12W12のデータシート等の結線図において、出力ピン間にダイオードが接続されていますが、どういう意図で使用されているのでしょうか。また、これらのダイオードに求められる仕様は何でしょうか

±12V出力のコンバータを単出力の24Vとして使用した場合は、出力短絡時や、起動時において、2つの出力の電圧バランスが崩れ、片方に逆電圧が印加される恐れがありますのでそのための保護を目的としています。

　電流の最大値はコンバータの短絡電流となりますので、短絡した状態で放置される可能性がある場合は、短絡電流が流せる容量のものが必要ですが、一般的には、起動時等の瞬時の保護が出来れば問題ありませんので、瞬時において短絡電流以上の電流が流せるダイオードを選定していただければ問題ありません。

　まお、このダイオードは通常時においては、電力ロスはありませんが、ショットキーバリアダイオード使用時には、逆電流が無視できない場合がありますので要注意です。