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軽負荷時の動作(大は小を兼ねるか?)①

 例えば 5V 0.1A(=0.5W)欲しい時、5V 2A( =10Wと、かなり余裕のあるスペック)出力の電源と 5V 0.2A( =1W)出力の電源が手元にあったとします。もし、これらが両方とも価格やサイズも特に問題無かったら使用できるのでしょうか?

 まずは電気的仕様の“負荷変動”を確認しましょう。測定条件はどのようになっていますか?例えば“負荷率10%~100%の範囲にて”となっていたとします。5V 2Aの電源の場合10%は0.2Aなので、5V 0.1Aしか使わない場合は規定された範囲を下回っている事がわかります。

 測定条件が“負荷率10%~100%”という事は、“負荷率0%~10%”の範囲では何かの特性が変化している事が考えられます。一般的に考えられるのは、

  • 軽負荷時に出力電圧が高めに出る
  • 発振周波数が下がりリップルが少し増える
  • 発振周波数は変わらないが発振と停止を繰り返すモードにシフトし、この時リップル・ノイズが少し増す

などといった変化が考えられます。これらの変化はコンバータ自身を破損するような事はありませんが、負荷によっては

  • 電圧が高いと破損の危険がある
  • リップルが増えると誤動作の恐れがある
  • 発振周波数が変わると何らかの影響が出ると考えられる

などといった事もありえるので気を付ける必要があります。周波数が変わる場合には可聴域での動作も考えられるので何らかの対策が必要となるケースも考えられます。
※負荷変動を題材にしましたが、“最低負荷”が規定されている場合もあります。

電源選定時には、コンバータの仕様範囲や各種機能の確認をお願いします。