「コンバータの実装面積を最小にしたい!!」コンバータを使用するボードの基板設計をされる方であれば誰もが一度は考える事でしょう。面実装コンバータを使われる方は意外な落とし穴に注意が必要です。面実装品の場合、コンバータの裏面にコンデンサを配置したくなりますが、できればコンバータと入出力コンデンサは同じ面に配置し配線にて接続した方が外付けコンデンサの能力をフルに引き出せます。
真下は近く感じますが、高周波成分に関してはインピーダンスが高くなり効果が薄くなります。また、裏にコンデンサを配置するとコンバータから電力を供給する負荷がコンバータ側だったり、内装を使って負荷に電力を供給する場合にコンデンサを充電するルートより前に負荷があるのでコンデンサが有効に使われない恐れがあります。
非絶縁のコンバータではありがちですが、入力側のコンデンサと出力側のコンデンサのGNDは少し離す方がそれぞれの役割を果たします。入力側のコンデンサはコンバータの入力電流を流すため、出力側のコンデンサは出力ノイズを小さくする役割があります。大きく離す必要はありませんが、入力電流と出力電流が流れるルートを意識して基板設計をされる事をお勧めします。
○推奨レイアウト POL、コンデンサ、負荷を同一面にする