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コンバータの入力電圧の考え方

 装置の中には基準となるBUS電圧があり、負荷となる回路に応じてDC-DCコンバータを使って電圧を変換させるのが一般的です。

 DC-DCコンバータは、入力電圧がある範囲内であれば出力電圧は決められた電圧に対し±5%などの精度で出力します。しかし入力の電圧が下限を下回ってしまうと、出力電圧低下や出力停止状態に陥ることがあります。入力電圧の下限を下回っても出力電圧精度内で動くこともありますが、この状態はコンバータとしては負荷がかかった状態である事が多く避けて戴きたい使用法になります。

 入力側のBUS電圧が、例えばAC-DC電源で作られたものであれば電圧の精度は“±5%+配線での電圧ドロップ分”くらいで考える必要があります。これがフィードバックのないBUSコンバータだったりすると“BUSコンバータの入力電圧の変動+BUSコンバータの負荷変動+配線での電圧ドロップ”とかなり大きく変動する恐れがあります。最近では入力がバッテリーという事もありますがそうなると入力電圧が9V~14Vと広範囲になるばかりでなく、配線での電圧ドロップも加わるのでコンバータの選定には注意が必要です。

 入力側のBUS電圧には、DC-DCコンバータだけではなく、複数の負荷が接続される事が多々あります。このような時は他の負荷としてどのようなものが接続されるかという点についても配慮が必要になります。その負荷が急激に電流を変化させるものだったり、回路に接続されたり切り離されたりする事があるようなものだったとするとBUS電圧に電圧ディップが発生する事があります。そのような場合は、電圧ディップが大きくならないようコンデンサを配置して頂くと共に、電圧ディップが発生してもDC-DCコンバータの入力電圧範囲から出ないよう配慮が必要になります。